昨夜の深酒を反省しつついつまでも惰眠を貪りようやくオシッコに起きたらもう10時、こんなことしてたら貴重な土曜日が終わってしまいます。雨も上がったことだし、春を求めて歩き出しましょう。

千本通は交通量が多く喧しいので丸太町から一本西側の小径を上ると微妙な蛇行、両側の家も何故か通りからそっぽ向いてたりして…

石垣に急な階段…

これはもしや?と思っていると前を行くお嫁ちゃんが何やら指差して叫んだはります。

やっぱり、ここは元々水路だったんですね。なる〜

京都の街は大通りを避けて小径をゆくに限ります

今出川まで結構な距離ですが余所見しつつお喋りしつつポチポチ歩いてると意外にすぐに着きました。こちらが本日の第一目的地である「静香」さん、昭和喫茶です。

店内は長距離列車のような設え

ベロアのシートに直角に聳え立つ背もたれ、手すりは猫手型でテーブルが壁から突き出ており一等車の趣。

テーブル上にはあれ懐かしい星占いマシーン、ザ・昭和です。

横を見やると年代物のキャッシャーにストーブ、まだ使えるのかな?

そして坪庭にはションベン小僧… なんで?

こないだからお嫁ちゃんがずっと食べたい食べたい食べたい……と58回くらい繰り返し訴えていたナポリタン。いかにも喫茶店のナポリタンで味はしっかり目、焼きもしっかり目。ベーコン、玉ねぎ、ピーマンが大き目に捌かれ丁度良いくらいの主張をして、これが昭和の味です。

僕はこちらの名物フルーツサンドを。デニッシュトーストが使われていて高尚な味、大宮の超有名店より美味しおす。生クリームが桜色なのはこの時期限定なのかな…?

この店は全員必ずドリンク注文が義務付けられております。フードが売りなので観光客は皆何かしら食べますがドリンクマストなので客単価は必然的に1200円を上回り、これは賢い戦略。

あっさり目ではありますが美味しいコーヒーもいただきました。禁煙なことも含めて、こんな店が近所にあったらしょっちゅう来ることでしょう。


エネルギー補給で元気百倍、千本釈迦堂へ来ましたが、阿亀(おかめ)桜はまだまだ咲き始め、次に向かいましょう。

満開の桜を求めて平野神社到着です

ほんの三日ほど前はチラホラだった魁の桜が見頃を迎えています。


花自体はむしろ三田の桜の方が綺麗かも知れませんが、花は背景が大事。こういう枯淡な味わいは京都に軍配が上がります。

小っちゃい社には紅白の桜

裏の公園はまだまだこれからか

代わりに菜の花が春の気分を盛り上げています

無事春を捕まえたのでそろそろ帰路に就くとしましょう。あ、こちらは京都の数寄者先生のお宅。大文字を眺めるために塔屋を設えたものの隣に無粋な三階建なんか造られたために魅力半減。なんでこんなセンスのないことするかなぁ、そういう人は大阪に住めば良いのに。。

そうそうこういうのがお洒落というのです

織機屋さんもええ感じ

ねっ、洒落てるでしょ?

西陣聖天宮さんに寄り道

御衣黄で有名な雨宝院さんですがもちろんまだ咲いていません。早咲きの桜は散ってしまい閑散としていましたが外国人のおじさんがいて嬉しそうに挨拶されました。同好の士ということですね。
動画なのにポーズをとるお茶目なお嫁ちゃん


でも相変わらずカワユイのお…


せっかく西陣まで来たので「塩芳軒」さんで今夜のおやつお買い上げ、ここのお菓子美味しいのよね〜

本日のプチツアーも終盤、一条戻橋の河津桜です

早咲きで知られる河津桜、東岸の桜は散り始め、西岸のは八分咲き。このくらいが一番綺麗で楽しめますね。

一旦うちに帰ると、さっき食べたばかりなのに「腹へったーメシ食わせー!」と喧しいこと。痺れる脚をひこずり三条商店街を千本通手前まで、こないだUber eatsで食べた「老上海」さんで今日はイートイン。まずはちょい飲みセット、選べる2品と生ビールで千円也。お値打ちです。

豚天は味がないのでサラダを乗っけていただきます。

水餃子は皮がモチモチ。出前で食べて美味しかったけど、やはり出来立ては格別。黒酢でいただきました。

帆立に春雨とこれでもかってくらいニンニクをのせて焼いたの。意外にニンニク臭さも辛さもなく、するっと美味しくいただけます。

〆はここの名物であろう刀削麺、海鮮を選んだら塩味でした。これはこれで美味しいけどかなりの薄味。刀削麺はやっぱり麻辣が良さげ?
さあ、本日の仕上げ。まずは塩芳軒さんのお菓子でお茶の時間〜


『初桜』は求肥が驚くほど軽やかでしかも表面の白の下が桜色、なんともかいらしい。

わらび餅は中に黒糖餡がたっぷりでコクがあります。

「おうちぱん」さんの『苺の王様(仮称)』もサクサク軽やかでカスタードのコッテリした甘さを苺の酸味が和らげてくれます。
ああ今日も楽しかったですー
